吸収合併の会計処理の考え方をわかりやすく簡単に解説【外部会社編】

「外部の会社を吸収合併することになったので会計処理を知っておきたい」 合併は頻繁に遭遇するイベントではないので慣れにくい側面もありますが、そんな時は「合併前後で何がどう変わるか?」を考えるのがポイントです。そこで、企業結合会計をわかりやすく簡単に解説するシリーズの今回は、外部の会社の吸収合併の会計処理の考え方をお伝えします。

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吸収合併の会計処理の考え方をわかりやすく簡単に解説【外部会社編】

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当記事を読むメリット

外部会社の吸収合併の会計処理の考え方を理解できるようになります。

記事の目次

今回のブログ記事で解説する主なトピックを紹介します。

考え方のポイント

吸収する他の会社のことを「被合併会社」と言いますが、被合併会社を買うといったイメージで捉えてください。

買うわけですから、被合併会社の資産や負債は時価で合併会社へ取り込まれることになります。

はじめに判定

取得と支配

合併のような企業結合の会計ルールでは、はじめに対象の会社を支配することになるか否かの判定をすることを求めています。

支配することになるなら「取得」となり、平たく言うと、「その会社を買った」となります。

支配は、対象の会社をどのように経営するか決められる立場になるイメージで捉えてください。

簡単な例

ここで、吸収する側の会社をA社、吸収される側の会社をB社としましょう。

B社はグループ外の会社なので、B社はA社との間には資本関係がありません。

そしてA社は、B社を吸収合併することで、旧B社を支配することになります。

よってB社の吸収合併は、取得と判定します。

合併前後の変化

資産・負債の金額は?

合併前は、A社(=合併する側)・B社(=合併される側)の資産・負債は、それぞれ簿価で計上されています。

注目は合併後です。

A社の資産・負債は合併後も特に変わりはないですが、B社の資産・負債がA社へ入ってきます。

しかも、「B社を買った」わけですから、A社のF/Sで載せるべき(旧B社の)資産・負債の金額は時価であり、旧B社の簿価ではありません。

資産・負債の差額と買った金額に差が生じることがある

B社の時価ベースの資産・負債の金額の純額と、A社で増加した資本金・資本剰余金は必ずしも一致しません。

B社の資産・負債だけに注目したのではなく、B社のブランド・価値に注目してB社を買うわけなので、買値が時価とイコールとは限らないためです。

会計処理への影響

取得したものは時価で計上する必要があります。

ですから、資産や負債は、企業結合をした日の時価をもって取得原価とします。

一方、B社を買収・合併する場合、B社が持っている資産・負債の時価で買収・合併するとは限りません。

その対象会社の決算書には載っていない無形の価値を見出して対価を決めます。

ですから、対象会社の資産・負債の差額(=以下「純資産」とします)とは差額が生じる可能性があります。

これが「のれん」で、平たく言うと、超過収益力です。

ですから、会計処理を行うにあたっての主な作業は2つです。

1つ目が、被合併会社の資産・負債の時価を把握し、その金額をもって受け入れる資産・負債を計上するということです。

2つ目が、受け入れた被合併会社の資産・負債の差額(=いわゆる時価純資産)と取得金額の差額をのれんとするということです。


第3章の仕訳と精算表の記事はこちらで書いています。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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