所得と利益の違いは何?税効果会計の基本をわかりやすく簡単に!

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税効果会計の基本を理解するのに欠かせない「所得(課税所得)と利益の違い」について、わかりやすく簡単に解説します。

所得と利益の違い

両方とも儲けだけど考え方に違いがある

会計は、「どの程度稼ぐ力があるのか?」を金額で明らかにすることを目的の一つにしています。

具体的には「収益 – 費用 = 利益」で「稼ぐ力」を明らかにするので、「儲け」を計算しています。

一方の「税法」も、儲けを計算します。

ただ、「儲け」の性質が会計の儲けとは異なっているのです。

会計は「稼ぐ力」を明らかにしたいので、「稼ぐ力が落ちた資産」は積極的に評価を落としますし(=費用にする)、損失が発生しそうなものも積極的に損失(=費用)を記録しようとします。

一方の税法は、「儲け」を「状況が同じであれば誰が計算しても同じになるように」計算します。

不公平があってはダメだからです。

なので、「損失が発生しそうだ・・・👀」という将来の見積り系の費用は、「限りなく確実に」なるまで、費用とは認めません。

だから、会計と税法にはズレが出てくるのです。

調整の仕方は?

税金の計算はどうするのでしょうか?

会計の儲けの計算は「収益 – 費用 = 利益」という式で計算しますが、税法はよく似た概念の「益金 – 損金 = 所得」という式で計算します。

では、所得は一から計算するのかというとそういうわけではありません。

以下の進め方で計算します。

あくまで、会計の利益をベースにおいて、「税法的にコメントをつけたい項目」を利益にプラスマイナスして「所得」を計算するというスタンスです。

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