「むつかしい!」は、「企業結合に関する会計基準」を目にしたことのある方の正直な気持ちです。でも、基本的な考え方がわかれば、理解は大きく進むので、「企業結合会計の基本的な考え方と会計処理」を解説しました。
【企業結合会計基準をわかりやすく簡単に3🤔】
✅企業結合の基本的な考え方は?👀
→基本サイクルを3つに分ける(投資・保有・売却)✅投資って?
→商品・設備・会社などを買うこと✅保有って?
→買った後に持ち続ける✅売却って
→持っていたモノを売る⚠️企業結合・事業分離も同じ✌️ pic.twitter.com/2cYyPFUosP
— 内田正剛@会計をわかりやすく簡単に (@uchida016_ac) 2019年4月14日
企業結合会計の基本的な考え方と会計処理
3つの視点(投資・保有・売却)で考える
企業結合会計だけが、特異な考え方を採用しているわけではありません。
他の会計基準と同じく、
会社などを「手に入れた時(=投資)」「持っている時(=保有)」「売った時(=売却)」
の3つの視点で考えます。
【企業結合会計基準をわかりやすく簡単に5🤔】
✅3つの視点で会計処理
✅買った:(1)投資
→時価で記録
→時価で買うから✅持っている:(2)保有
→簿価で記録&償却
→価値は簿価が一番適切に表現しているから✅売った:(3)売却
→売った金額と簿価の差額が「売却損益」 pic.twitter.com/7DZ6uhNJIv— 内田正剛@会計をわかりやすく簡単に (@uchida016_ac) 2019年5月10日
手に入れた時の会計処理は?(投資)
なんらかの事情がない限りは、モノを買うときは「時価」が値段です。
「時価」がそのモノ・会社の価値を一番表しているからです。
なので、企業結合の会計処理でも、会社を手に入れたとき(投資)は「時価」で記録します。
持っている時の会計処理は?(保有)
会社を保有しているときは、なにも状況は変化していません。
なにも状況が変化していないなら、会社の価値を時価に変えたり、損益を生じさせるのは実態にあってません。
日々の活動で資産の価値が減少していっている「償却費」だけは損益とし続けますが、それ以外の損益は帳簿へ記録せず、「簿価」で記録し続けます。
売った時の会計処理は?(売却)
売った時点で、その会社を支配しなくなったのですから、会社の帳簿価額を帳簿から消してしまう必要があります。
一方で会社を誰かへ売ることで、代金に見合った価値が会社へ入ってきます。
会社の簿価と代金の差額が損益なので、「売った時点」で初めて損益を会計帳簿へ記録します。
そもそも企業結合会計ってなに?
「企業結合」とか「事業分離」とか、イメージが若干掴みにくいですが、簡単にいうと以下のツイートのようなイメージです。
【企業結合会計基準をわかりやすく簡単に1🤔】
✅企業結合って何?
→相手の会社を自分の会社にくっつけること💡
→(例)吸収合併✅事業分離って?
→自分の会社の一部分を切り離すこと
→(例)事業譲渡✅企業結合会計基準&適用指針の範囲は?
→「企業結合」「事業分離」の両方が対象✋ pic.twitter.com/8dWcQ4RwYf— 内田正剛@会計をわかりやすく簡単に (@uchida016_ac) 2019年4月14日
会計基準では「企業結合」と「事業分離」を別々に扱っていますが、その心は同じなので、適用指針では「企業結合」と「事業分離」をセットで扱っています。
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