「契約資産と債権って何が違う?」「契約資産の意味を知りたい!」そんな方向けのブログ記事です。収益認識会計基準をわかりやすく簡単に解決するシリーズの今回は、契約資産と債権(売掛金)の違いを、仕訳や表示とともに解説します。
契約資産と債権(売掛金)の違いをわかりやすく簡単に解説【収益認識入門】
今回解説するブログ記事のポイントは、こちらのツイートです。
【契約資産と債権の違い📖】
売掛金は、約束した仕事を全て果たしているので、「あとは期限まで待つのみ⏳」です。
契約資産は一定期間で出てくるので、「仕事を最後まで仕上げる」必要があります💦
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— 内田正剛@会計をわかりやすく簡単に (@uchida016) September 20, 2021
記事の信頼性
このブログ記事の筆者である内田正剛は、週刊経営財務でデータベースアクセス数1位を獲得し、YouTubeチャンネルも好評で、登録者5,700名を超えています。ご興味頂けましたら、プロフィールやYouTubeをご覧下さい😌
当記事を読むメリット
契約資産の意味や売掛金との違いが理解できるようになります。
記事の目次
今回のブログ記事で解説する主なトピックを紹介します。
売掛金(債権)の意味
売掛金は、お客さんとの約束を全て果たして「あとは支払期限を待つだけ」という状況になったときに使う勘定科目です。
ポイントは以下の2つです。
- 約束したことは全てやった
- 時間の経過以外にすることはない
契約資産とは?
売掛金と似た用語ですが、いわゆる進行基準で出てくる「売掛金的な」勘定科目です。
まだ売上代金は受け取っていないけど、受け取れる見込みの売上代金みたいなイメージです。
「一定の期間で充足される履行義務(≒進行基準)」は、約束を果たしつつある状況で(簡単にいうと)売上代金をもらえる可能性が高いと判断されたら売上計上します。
もちろん、売主側が途中で根拠なく約束をやめてしまったら、お金はもらえません。
契約資産と売掛金(=債権)の違い
ですから、「約束を最後まで果たしたら」という条件付きで売上代金を受け取れる権利が「契約資産」ということです。
この、「約束を最後まで果たしたら」という条件がつくのが、売掛金(債権)との違いです。
契約資産の仕訳
ここからは、仕訳で理解を深めていきましょう。
契約資産を計上するとき
シンプルに、売上高の相手勘定として、契約資産を使います。
先ほど「違い」のところで解説した考え方で「契約資産を使うべき」と判定したら、仕訳自体は難しくありません。
契約資産から売掛金へ振り替えるとき
やることを全て済ませ、あとは買主の支払期限を待つのみとなったら、売掛金へ振り替えます。
例えば、以下の前提だったとすると、仕訳はこのようになります。
【前提】
・契約資産 :400
・残っていた作業の代金:200
【仕訳】
契約資産の表示
最後に、契約資産の表示を見ていきます。有報と四報に分けて紹介します。
有報での契約資産の表示
連結財務諸表
流動資産の区分に「契約資産」として表示します。
受取手形や売掛金とあわせて表示もできますが、各金額の注記は必要です。
個別財務諸表
流動資産の区分に「契約資産」として表示します。
受取手形や売掛金とあわせて表示もできますが、各金額の注記は必要です。
ただし、連結F/Sを作っていれば、注記は省略可能です。
【ここにのちほど仕訳例を入れる予定です】
四報での契約資産の表示
「受取手形、売掛金及び契約資産」として、流動資産の区分に表示します。
ただし、総資産の100分の1以下なら、他の項目とあわせて表示可能です。
【ここにのちほど図解を入れる予定です】
今回のブログ記事はここまでです、
「サクッと収益認識会計を知りたい」方向けの記事のリンクを貼りつつ、今回のブログを終わりにしたいと思います。
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