「所得と利益の違いは4つあるって、具体的に何?」の疑問についてわかりやすく簡単に解説しました。具体的には「損金不算入,損金算入,益金不算入,益金算入」ですが、この記事で、税効果会計の基本の理解が深まりますよ。
所得と利益の違いは4つ
【税効果会計をわかりやすく簡単に9🤔】
✅所得と利益の違いを4種類?その1
✅(1)損金不算入
会計は費用だけど税法は費用じゃない✅(2)損金算入
会計は過去に費用処理
税法は今年になって費用と認めた pic.twitter.com/KFeckgzycx— 内田正剛@会計をわかりやすく簡単に (@uchida016_ac) 2019年5月6日
損金不算入 (1)
会計では費用として処理していた項目を、税法では認めないという項目です。
単なる処理のタイミングのズレと、考え方の違いで永遠に解消しないズレがあります。
前者の場合は、賞与引当金繰り入れがあり、税法では実際に賞与が払われた時点で費用(損金)として処理します。
所得を計算するときは、費用を否定するので、利益にプラスします。
損金算入 (2)
会計では過去に費用処理していたものを、税法が今年になって費用(=損金)と認めるケースです。
例えば、貸付先が倒産したような場合は、会計では過去に貸倒引当金を計上しているケースが多いですが、税法ではこのような事実が発生した年に費用 (=損金)と認めるケースが多いです。
所得を計算するときは、会計では今年の費用には入っていない項目に費用を付け足すので、利益にマイナスします。
【税効果会計をわかりやすく簡単に10🤔】
✅所得と利益の違いを4種類?その2
✅(3)益金不算入
会計は収益だけど税法は収益じゃない✅(4)益金算入
会計は過去に収益処理
税法は今年になって収益と認めた pic.twitter.com/AErt8vP9sm— 内田正剛@会計をわかりやすく簡単に (@uchida016_ac) 2019年5月6日
益金不算入 (3)
会計では収益として処理しているけど、税法では収益(=益金)ではないという項目です。
例えば受取配当金があります。
所得を計算するときは、会計の収益処理を否定するので、利益からマイナス調整します。
益金算入 (4)
会計では過去に収益処理していたものを、税法が今年になって収益(=益金)と認めるケースです。
所得を計算するときは、会計では今年の収益には入っていない項目に収益を付け足すので、利益にプラスします。