ダウンストリームをわかりやすく解説!連結決算の未実現利益消去を簡単に

スポンサーリンク

「連結決算の未実現利益消去で、ダウンストリームってどんな仕訳をするの?」つい うっかりしちゃいますよね。そこで連結決算の未実現利益消去をわかりやすく簡単に 解説するシリーズの今回は、ダウンストリームをお伝えします。

ダウンストリームをわかりやすく解説!連結決算の未実現利益消去を簡単に

はじめに


グループ内の会社は会社なので、グループ内で取引をするときも利益をのせて販売します。

一方で連結決算は、グループ内の各社を1つの集まりとみなして、グループの状態やグループ外の会社との取引で稼いだ儲けを表示することを目的にしています。

なので、連結決算をするにあたっては、まだグループ外へ売られていない棚卸資産についてグループ内の取引で載せられた利益を除外する必要があります。

これが、未実現利益消去の基本的な考え方です。

子会社には非支配株主がいるので、仮に未実現利益を消去するのなら、非支配株主にも消去に対応する利益を割り振る必要があります。

なので売り手が親会社か子会社かによって、仕訳の仕方に差がでてきます。

このうち売り手が親会社の取引をダウンストリームで、 今回は親会社から子会社へ売 る取引が対象です。

取引のイメージ図


ダウンストリームはその名の通り下へ流れていくという意味なので、親会社から子会 社へ向けて商品が流れていく取引です。

当取引のポイントは、売主が親会社で、売主に非支配株主がいないということです。

つまり、未実現利益を消去する際に、非支配株主へ按分する仕訳が不要になるという ことです。

必要な仕訳


非支配株主への按分がいらないので、未実現利益消去のブログ記事で紹介した仕訳で 完結します。

名前で仕訳や結論を覚えると混乱することがあるので、名前から取引のイメージ図が 思い浮かぶようにして、「非支配株主がいるか?」を確かめてから仕訳を書くと、忘 れないようになると思います。

スポンサーリンク
スポンサーリンク