税効果会計と別表四の関係をわかりやすく簡単に図解で解説【超入門】

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「税効果会計って別表四とどんな関係?」「留保や社外流出と関係しているの?」いろいろ気になりますよね。そこで税効果会計をわかりやすく解説するシリーズの今回は、税効果会計と別表四の関係を図解でわかりやすく簡単に解説しました。

税効果会計と別表四の関係をわかりやすく簡単に図解で解説【超入門】

税効果会計と別表四のしくみをおさらい

税効果会計は、別表四の留保項目とリンクしています。

会計と法人税の費用などの認めるタイミングの違い(一時差異)を調整するのが税効果会計ですが、別表四の留保項目はまさに会計と法人税の認めるタイミングの違いそのものだからです。

別表四で調整された留保項目は別表五(一)とリンクしあう関係なので、税効果会計では別表四や別表五(一)を見ながら検討・集計を進めていきます。

留保と社外流出

留保項目は、会計が費用/収益として認めて利益を計算していたのを、法人税が一時的に否定した項目です。

「一時的に」なので、法人税がOKをするタイミングがやってきたら、法人税も費用/収益(=損金/益金といいます)へ認めます。

税効果会計的に見れば、一時差異と同じ発想なわけです。

なので、税効果会計の計算・集計をするときは、別表四の留保項目との整合性もチェックします。

加算留保と減算留保

留保項目と一時差異はリンクしていますが、少しだけ掘り下げて見る必要があります。

留保項目には加算と減算があって、それぞれ発生と解消があります。

つまり、4種類です。

同じく一時差異も将来加算と将来減算があって、それぞれ発生と解消があります。

こちらも4種類です。

なので、整合性のチェックでは、4種類別に突き合わせしていきます。

別表四の加算欄

加算留保の発生

加算留保は、発生した時に利益へプラスをし、解消するときに利益からマイナスします。

つまり税効果会計的には、将来減算一時差異と同じ効果があると見ます。

なので、加算留保が発生した場合は、将来減算一時差異とリンクする関係にあります。

減算留保の解消

減算留保は、発生した時に利益へマイナスをし、解消するときに利益へプラスします。

つまり税効果会計的には、将来加算一時差異と同じ効果があると見ます。

なので、減算留保が発生した場合は、将来加算一時差異とリンクする関係にあります。

別表四の減算欄

減算留保の発生

 留保項目が発生した時は、解消する時に所得を減らすのか/増やすのかを考えます。

増えるなら将来加算一時差異と、減るなら将来減算一時差異とリンクをします。

一時差異と留保項目のリンクを理解するには、「解消する時どうなるの?」を考えるのがおすすめです。

一時差異の「将来〇〇」の効果は名前そのままなので、留保項目だけ将来の効果のことを考えたら、すぐにどれとリンクしているかわかるようになります。

加算留保の解消

3月20日に公開します

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