顧客に支払われる対価をわかりやすく簡単に!収益認識会計基準のきほん

ステップ3の「取引価格」の計算で「顧客へ支払われる対価」が出てきますが、考え方をしっかり理解したいですよね。今回は、収益認識に関する会計基準を理解する上で欠かせない「取引価格」の「顧客へ支払われる対価」について、基本的な考え方を簡単にわかりやすく解説しました。

顧客へ支払われる対価の考え方

支払いの性質は何?

顧客は「買主」のことですが、買主へお金が支払われる理由は、以下の2パターンあります。

支払いの内容がどのパターンに該当するかによって、会計処理は変わります。

買主から何かを買った代金 (理由1)

実務では、売主から買主へ商品が引き渡される取引だけでなく、立場が逆になる取引もあります。

つまり、ある取引で売主の人が、別の取引では買主から何かを買う「買主」になるということです。

取引が元の取引とは全く関係がないので、会計処理も関連性は持たせません。

たまたま、買主から物を買っただけで、会計処理は関係ないということです。

実質的な値引き (理由2)

いわゆる「ディスカウント」の場合です。

会計処理では、

一旦100円で買主へ販売したけど、△10円を返したので、実質的な売上は90円です

という会計処理を行います。

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