ステップ3の「取引価格」の計算で「顧客へ支払われる対価」が出てきますが、考え方をしっかり理解したいですよね。今回は、収益認識に関する会計基準を理解する上で欠かせない「取引価格」の「顧客へ支払われる対価」について、基本的な考え方を簡単にわかりやすく解説しました。
顧客へ支払われる対価の考え方
支払いの性質は何?
顧客は「買主」のことですが、買主へお金が支払われる理由は、以下の2パターンあります。
支払いの内容がどのパターンに該当するかによって、会計処理は変わります。
【収益認識会計基準をわかりやすく簡単に24🤔】
✅顧客に支払われる対価って?
→顧客=買主
→代金は本来「買主から売主へ」支払われる✅検討ポイント
→(1)売主が買主から何かを買ったのか?
→(2)実質的な値引きか?✅(1)なら?
→全く別の取引✅(2)なら?
→売上から値引き pic.twitter.com/VPj1fhbY2T— 内田正剛@会計をわかりやすく簡単に (@uchida016_ac) 2019年5月4日
買主から何かを買った代金 (理由1)
実務では、売主から買主へ商品が引き渡される取引だけでなく、立場が逆になる取引もあります。
つまり、ある取引で売主の人が、別の取引では買主から何かを買う「買主」になるということです。
取引が元の取引とは全く関係がないので、会計処理も関連性は持たせません。
たまたま、買主から物を買っただけで、会計処理は関係ないということです。
実質的な値引き (理由2)
いわゆる「ディスカウント」の場合です。
会計処理では、
一旦100円で買主へ販売したけど、△10円を返したので、実質的な売上は90円です
という会計処理を行います。