収益認識に関する会計基準の5つのステップの5つ目は「履行義務の充足」ですが、何やらむつかしい響きです。今回は、収益認識会計基準のステップ5「履行義務の充足」をわかりやすく解説し、「なんだ、簡単じゃん!」って気付いて頂きます!
履行義務の充足を簡単に解説!
【収益認識会計基準をわかりやすく簡単に27🤔】
✅履行義務の充足って?
→「約束を果たした」「義務を果たした」ということ✅果たしたタイミングは?
→2つの考え方
→「〇〇の時点」という「特定の時点」
→「〇〇から△△まで」という「特定の期間」 pic.twitter.com/LcGfffg9dG— 内田正剛@会計をわかりやすく簡単に (@uchida016_ac) 2019年5月12日
履行義務の充足とは?
難しい専門用語が出てくるとイメージがつかみにくいですが要は、
「買主と交わした約束(義務)をそのとおりに果たしたこと」
という意味です。
売上の会計処理は、「約束を果たしたら、受け取った代金を売上として会計帳簿へ記録する」のです。
なので、「いつ、どのように約束を果たしたのか?」が重要になります。
収益認識会計基準では、この問いについて「2つのパターン」で整理しています。
特定のタイミング・時点で果たした (パターン1)
商品を買主へ引き渡した場合のように、約束を果たした時点が「〇〇です」と特定できる場合です。
この場合は、約束を果たしたタイミングで、「ステップ4で配分された取引価格」を売上を会計帳簿へ記録します。
特定の期間に果たした (パターン2)
1年間毎日提供する「清掃サービス」のように、同じ内容のサービスが提供され続けるケースです。
この場合は、「〇〇の時点で約束を果たした」と特定するのがむつかしく、「時間の経過に応じて徐々に果たされていった」と考える方が、実態をよく表しています。
そのためパターン2のケースでは、約束を果たしていく進捗度に応じて「ステップ4で配分された取引価格」を売上を会計帳簿へ記録していきます。
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