「子会社を吸収合併することになったけど、会計処理どうしたらいい?」 たしかに合併はたまにしかないイベントなので慣れにくい側面もありますが、「合併前後で何がどう変わるか?」を考えると意外とシンプルに見えてきます。そこで、企業結合会計をわかりやすく簡単に解説するシリーズの今回は、子会社の吸収合併の会計処理の考え方をお伝えします。
子会社の吸収合併の会計処理の考え方をわかりやすく簡単に解説
記事の信頼性
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当記事を読むメリット
子会社の吸収合併の会計処理の考え方を理解できるようになります。
記事の目次
今回のブログ記事で解説する主なトピックを紹介します。
考え方のポイント
企業結合会計のトピックは、①個別F/Sと②連結F/Sでどのように会計処理をするかを検討します。
会計処理を理解するには、両者の考え方を知る必要があります。
そこでまずは、両者の考え方から解説を始めていきます。
個別F/S
その会社に対して「投資が始まり、続いているか?」「(投資が終わって)清算したか?」に注目します。
まず、その会社へ投資を始めたのであれば時価で会計処理します。
その後、その会社の投資が続いているのなら、簿価で記録し続けます。
最後に、子会社を売却するなど、投資を清算するのなら、そのタイミングで簿価と売却金額の差額を売却損益として処理するという流れです。
連結F/S
「その会社を支配しているか・支配が続いているか?」に注目します。
支配し始めたのなら連結し、支配が続いている限りは連結し続けます。
そして、支配が終わったら、連結から除外します。
合併前後の変化
個別F/S
投資対象の会社である子会社は、吸収合併されると消滅します。
つまり、子会社への投資はその時点で終わり、清算されます。
連結F/S
合併をした子会社の事業を支配している状況は、合併前後で変わりません。
「子会社」という法人格が消えただけなので、何も変化はありません
会計処理への影響
個別F/S
投資が終わったので、原価と売った金額に差額が発生していれば、損益処理する必要があります。
連結F/S
合併の前後でグループの経済実態は何も変わらないので、個別F/Sで認識した損益は取り消す必要があります。
仕訳と精算表の記事は、後ほど公開予定です。
最後におすすめの記事のリンクでも貼りつつ、解説を終えようと思います。
最後までお読み頂きありがとうございました。