子会社株式の一部売却の仕訳の考え方をわかりやすく解説【簿記1級の連結会計】

「子会社株式の一部売却の仕訳をサクッと理解したい」 たしかに連結会計のトピックの中でも何をしているのかイメージを掴みにくいトピックですよね。でもポイントはシンプルで、連結仕訳は何をしたいのか・全体像を押さえることです。そこで、1級商業簿記・会計学の解き方・考え方を解説するシリーズの今回は、子会社株式の一部売却の仕訳の考え方をわかりやすく解説します。

子会社株式の一部売却の仕訳の考え方をわかりやすく解説【簿記1級の連結会計】

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当記事を読むメリット

子会社株式の一部売却の仕訳の考え方を理解できるようになります。

記事の目次

今回のブログ記事で解説する主なトピックを紹介します。

連結仕訳は何をしている?

はじめに

「連結仕訳は何をしている? したい?」を意識しつつ考えるのがポイントです。

個別会計やその理論からは理解しにくい感じの仕訳がたくさん出てきますが、「連結仕訳のやりたいこと」が見えてきたら意外に簡単です。

足して引く

これが連結決算の全体像です。

まずは、個別F/Sをくっつけます。

そしたら、グループ内取引がダブって決算書に載ってしまいます。

だから、ダブった部分を引いてしまいましょう。

そんな流れです。

一部売却では?

個別F/Sと連結F/Sのそれぞれについて考えます。

個別F/S

株を買った後は、取得原価で記録し続けます。

そして、一部売却をしたときは、取得原価と売却額との差額を売却損益にします。

連結F/S

買った後の子会社の業績次第で、子会社株式の価値が変わっています。

つまり、持分額が増えています。

逆にいうと、取得原価ではありません。

そして、支配継続中に(一部)売却額と持分の減少額に差額が発生したら、資本剰余金になります。

まとめ

このように、一部売却時に個別と連結で処理の差が発生します。

それを連結仕訳で表現するわけです。

ちなみに連結仕訳は、「会計理論で考えない」がポイントです。

個別F/Sと連結F/Sで示したい状況の差を埋めるのが連結仕訳であり、連結仕訳そのものに会計理論的な背景はないからです。

ここからは、こちらの記事で解説しています。

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