売上の取引でほぼ必ず出てくる「リベート」「仮単価」は、収益認識に関する会計基準が適用されるとどうなるのでしょうか?今回は、「リベート」「仮単価」の会計処理についてわかりやすく簡単に解説します。
リベートと仮単価は変動対価
リベート
【収益認識会計基準をわかりやすく簡単に62🤔】
✅リベート
買主が「取り交わした約束で定めた基準をクリアできるか」で金額が変わる✅つまり?
→変動対価と同じ
→「金額が確定した時に大きな減額の可能性が高くない範囲」で取引価格へ✅検討ポインは?
「売上のマイナス」として処理 pic.twitter.com/Fc8dwsNFEI— 内田正剛@会計をわかりやすく簡単に (@uchida016_ac) 2019年5月26日
買主へ自社の商品の販売をより一層伸ばしてもらうために、「〇〇以上販売してくれたら、△△円払います」という「販売促進」に払うお金のことを「リベート」といいます。
リベートの会計処理は様々で、販売管理費として取り扱うケースや、売上割戻引当金として会計処理する実務もあります。
ですが、「買主の今後の状況次第で買主から受け取る売上代金が変わる」ということに変わりはないので、変動対価として取り扱います。
代金は満額で受け取って、リベートは別口で支払うという実務もありますが、両者は一体として取り扱うべきという考え方が背景にあります。
仮単価
【収益認識会計基準をわかりやすく簡単に63🤔】
✅仮単価売上
現時点で金額が確定していない売上✅つまり?
→変動対価と同じ
→「金額が確定した時に大きな減額の可能性が高くない範囲」で取引価格へ pic.twitter.com/LRI6Gw7tew— 内田正剛@会計をわかりやすく簡単に (@uchida016_ac) 2019年5月26日
なんらかの事情で、決算をするタイミングまでに売上の金額が決まっていないケースです。
「とりあえず納品している」という形態なので、「代金が決まっていない」という以外は「売上として認識」する条件を全て満たしています。
仮単価といっても将来的には金額は確定するので、「変動対価」として取り扱います。
変動対価のブログ記事
以下の記事で考え方をまとめていますので、是非ご覧ください。