収益認識5つのステップの考え方の基本をわかりやすく簡単に【その2】

収益認識会計基準は、「5つのステップ」という考え方が根幹を成していて、ほぼ全てのルールは「5つのステップ」にそって整備されています。でも、翻訳調の条文が「とっつきにくいなー」と思わせます?今回は5つのステップを2回シリーズでわかりやすく簡単に解説します。これであなたも、「収益認識会計基準は俺に任せろ!」といえますよ!

収益認識5つのステップの考え方の基本【その2】

取引価格の算定 (ステップ3)

「取引価格」っていうとなんだか専門的に聞こえますが、要は「代金」のことです。

お客さんへ商品を売る見返りに、お金(代金)をもらいますよね?

この代金のことを、「取引価格」っていいます。

今回の例の場合は、お客さんと取り交わした約束の内容が「商品を引き渡す」っていう1つだけだったのでシンプルです。

でも実際の実務では、「〇〇って条件がついたら△△」みたいに複雑なケースもあります。

そんなケースも見据えて、収益認識会計基準では、「取引価格を計算(算定)する」って名前にしているのでしょう。

取引価格の配分 (ステップ4)

取引価格の配分

上の例では、「商品を引き渡す」という1つの約束だけでしたが、実務では3つも4つも約束を取り交わすことは頻繁にあります。

そんなときは、ステップ3で計算した「取引価格(代金)」をそれぞれの約束へ割り振っていきます。

詳しい計算は後日解説しますが、「単独で売ったらいくら?」という「独立販売価格」を使って配分していきます。

履行義務を充足する (ステップ5)

「履行義務はわかったけど、充足って何なん?」って思うのが正直なところですよね😅

「充足」は「満たされる」とか「約束通りに果たされる」というような意味があります。

つまり収益認識の場面では、「買主と取り交わした約束を、約束通りに果たすこと」を意味します。

約束を果たしたら、代金を「売上」として会計帳簿へ記録します。

【次の記事】

収益認識5つのステップの考え方の基本をわかりやすく簡単に【その1】

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