EBITDAはどういう意味?企業価値評価やDCF法との関係もわかりやすく簡単に解説

EBITDAは企業価値評価などでよく見かける指標ですが、どういう意味なのか気になりますよね。DCF法とどういう関係にあるのかも知りたいところです。そこで今回は、EBITDAはどういう意味なのかを、企業価値評価やDCF法との関係とともにわかりやすく簡単に解説します。

EBITDAはどういう意味?企業価値評価やDCF法との関係もわかりやすく簡単に解説

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当記事を読むメリット

EBITDAがどういう意味かを理解できるようになります。

記事の目次

今回のブログ記事で解説する主なトピックを紹介します。

どういう意味か?

考え方を簡単にいうと 

「会社がどれだけ稼げているか?」を示す指標です。 

 

「儲け」と聞くと利益がパッと思い浮かぶので決算書を見ると、たしかに「利益」は載っています。 

 

ですが、利益を計算するときは、コスト(モノを作るための材料代や電気代など)以外にもマイナスされています。例えば税金がその例です。 

 

また、お金を借りていたら利息を払いますが、払った利息はもちろん利益を計算するときにマイナスします。 

 

そんなときに、こんな疑問がふと出てきますよね。 

 

「税金・利息の支払いって会社の稼ぐ力と比例するの?」 

  

そうです。

これらの費用などは「会社の稼ぐ力」とは少し関係が薄いのです。 

 

ですから、「会社の稼ぐ力」をチェックしたければ、利益からこれらの影響を除外しましょうという発想が、EBITDAです。 

 

ある会社や事業を買収しようか考えるときに気になるのは、

「その会社・事業は儲かっているの?」

「今後も儲かりそうな事業なの?」

ということでしょう。 

 

そんなときに損益計算書をチェックしてみても、いろいろな項目が載っていて、

「で、どうなの?」

と思ってしまうのではないでしょうか。 

 

そこで使うと役立つ指標がEBITDAというわけです。 

EBITDAってなんの略号? 

6つの用語の頭文字を取ってくっつけたものです。 

E:利益のことです 

B:「何かをする前の」の意味で、答えはこの後にあります 

I :支払利息のことです 

T:税金のことです 

D:減価償却費のことです 

A:無形資産の償却費のことです 

フリーキャッシュフローとの違い

まったく別のことを対象にしているわけではないので、大きくかけ離れているわけではありません。

つまり、EBITDAの一部分でもあるEBITは、フリーキャッシュフローの一部分といってもいいでしょう。

こちらのブログ記事を見て頂けると、「一部分」と言っている意味がイメージできると思います。

「フリーキャッシュフロー(FCF)ってどうやって計算するの?」 意味をつかめたら、次は計算方法が気になりますよね。そんなときは、「要するに何をしたい?」を押さえると、覚えなくても計算方法がわかるようになってきます。そこで今回は、フリーキャッシュフローの求め方を簡単数値例でわかりやすく解説します。

EBITとEBITDAの関係

ともに対象企業の稼ぐ力を示す指標ですが、名前のとおり、計算過程に少し違いがあります。

EBIT

利息と税金を差し引く前の利益という意味です。

したがって、経常利益に支払利息をプラスし、受取利息をマイナスすることで計算します。

EBITDA

EBITに減価償却費をプラスして計算します。

このように厳密には違いがあるので、両者は親戚のようなイメージで捉えて頂ければと思います。

DCF法や企業価値評価との関係

DCF法との関係について

順番を見ると、EBITDAとDCF法の関係が見えてくると思います。

こんな感じです。

EBITやEBITDAを計算・・・①

運転資金の増減や①などをもとにFCFを計算・・・②

②の計算結果をいまの価値に割り引く・・・③

EBITDA・EBITは①のことで、DCF法は③です。

つまり、EBITDA・EBITは、DCF法の計算過程で出てくる1つの情報と考えればいいでしょう。

なお、DCF法でベースとなるフリーキャッシュフローの計算では、EBITを使います。

厳密にいうとEBITDAではありませんが、EBITDAの親戚の指標を使ってDCF法や企業価値の計算をする関係にあると捉えてください

ちなみに、いまの価値に割り引いて計算することを「割引現在価値」とか「現在価値計算」といいますが、こちらのブログで解説しています。

「割引現在価値の計算って何となくわかるんだけど、なぜ割り引くのかスッキリしないなぁ」テキストで「今のお金と将来のお金は価値が違う」と説明されていますが、「なるほど!」とまでは思わないですよね。そこで今回は、なぜ割引計算するかを図解でわかりやすく簡単に解説します。

企業価値評価との関係について

企業価値評価には、さまざまな評価方法があります。

先ほどのDCF法をはじめ、修正した純資産を使う方法や、株価倍率を使う方法などがあります。

このうち、DCF法の計算過程で出てくるのが、EBITDAの考え方であるのは先ほどお話したとおりです。

つまり、企業価値を評価する計算の過程でEBITDAの考え方が出てくるというイメージで捉えればいいでしょう。

簡単計算例については、後日公開予定です。

最後におすすめの記事のリンクを貼りつつ、解説を終えようと思います。

YouTube動画での解説はこちらです。

Podcastでもお楽しみ頂けます。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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