別個の履行義務とは何で要件は?収益認識会計基準をわかりやすく簡単に

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収益認識に関する会計基準の基本用語のひとつ「別個」「履行義務」ですが、イメージがつかみにくいですよね。そこで今回は、別個の履行義務とは何で要件をわかりやすく簡単に解説しました。

別個の履行義務とは?

わかりやすく簡単にいうと?

「別個」は、「他のものと切り離された別々のもの」とか「一つ一つ分離された別のもの」という意味です。

これを「履行義務」とか「約束」に関していうと、「履行義務Aのお金をもらえるかどうか?」が「履行義務Bを果たしているか否か」と関係がない状況のことをいいます。

逆に、AとBの「義務を果たしたかどうか?」と「支払」がリンクしているのなら、AとBは「別個」ではないのです。

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2つの要件は?

では、どのようなときに「履行義務・約束」は「別個」といえるのでしょうか?

収益認識会計基準では、2つの要件を満たない場合は「別個の履行義務」と判断するとしています。

セットに価値がある (要件1)

履行義務Aと履行義務Bをともにセットで果たして初めて、ビジネス上の価値がある場合です。

このような状況では、「実態を表すのが会計」という考え方に忠実に従うのなら、「セットで価値がある」=「両者は別々ではない」と考えるべきです。

一緒じゃないと義務を果たせない (要件2)

オフィスビルの建設を請け負った場合、「外装」「内装」「電気設備設置」などの様々な義務があります。

それぞれを単独で果たすことは可能ですが、その代わり他の義務を誰かが果たさないと、買主が「オフィスビル」を手にすることができません。

つまり、オフィスビルを引き渡すには「外装」「内装」をセットで果たす必要があるのです。

現実的には、「一緒じゃないと義務を果たせない」といえます。

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